茶々丸、ありがとう

実家の愛犬茶々丸が、18歳で昨日旅立ちました。
大きな病気ひとつせず、ピンピンコロリのお手本を見せてくれた。
末っ子長男でした。私たちもそう思ってたし、茶々丸も自分を人間だと思ってたんじゃないかな。

飼うきっかけは、姉と私が同時期に家を出ることがわかってから。
2姉妹で賑やかだった家から子供がいきなり居なくなる。
そしたら、新しい子を迎えてもいいかもしれないね。と、姉と私は思ったんです。

父母姉と私の4人でペットショップに行きました。
家の中でも飼える小型犬がいいかな、あとは相性かな、くらいの気持ちで。

茶々丸は、売れるピークを過ぎた子、でした。ほかの赤ちゃん犬たちに比べて、身体が大きかった。
ケージではなくて、フロアの柵の中にいたのです。
お店の人いわく、予防接種も全部終えたし、もう健康の心配はないですよ、と。

可愛いお目目、なんだか眉毛みたいな模様があって、可愛かった。
この子だ!!きっと待っててくれたんじゃないか、と感じました。
性別は偶然ですが、男の子で。父は、初めて自分以外に男がきた!ととても喜びました。

帰り道の車の中で。段ボールの中で少し不安そうにしてました。
名前をつけよう!で一同ワイワイ談義。
母は映画スターが好きなので、トム、アンディ、ディカプリオ、、、えーっとね、外で大きな声で呼べないじゃない!

運転していた父がぼそっと、「ちゃちゃまる」と言ったんです。
あ!その名前!可愛い! 茶色いビロードのような毛皮をしてまして、眉毛が麿、みたいな
ちょっと和風な雰囲気にぴったり。

彼はほんとはミニチュアダックスとして売られていましたが、
平均体重、体格を大きく上回り、買ってきたケージにはすぐ入らなくなりました。

父母は、茶々丸を、長男としてとても、とても、可愛がりました。
布団は、真ん中に茶々丸が。父は大きな身体を小さくして、端っこに寝てました。
毎日のお散歩。粗相しても全然怒らないし、食事も一緒。

いやや、ホントはペットフードにしないと、健康に悪いんじゃない?という娘たちの意見には耳をかさず、
だってペットフード美味しくないみたいで食べないから、と。
あんなに好きなものを食べて、よくぞ、ここまで大往生してくれました。

平均寿命より長く生きてくれたので、いつかは、と分かっていた、はずでしたが。
昨日、本当に、安らかに息をひきとった、と母から連絡をもらって。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。

正直、父と母が心配です。
息子を亡くしたから。
どうして、先に寿命がくる犬を迎えてしまったんだろう。

でも
18年、毎日、毎日、愛情たっぷりだった。
旅行にも行かなくなった、だって茶々丸が心配だもの、離れたくないんだもの。
もっと何かやってあげれば良かった、とは思っていないと思う。

私の娘ちゃんに伝えたら、彼女も泣きました。
茶々丸とそんなに仲良しというわけではなかったけれど、じいじが心配だ、と。
私も、そうなんだ、と一緒に泣きました。
孫の元気な顔見せて、元気づけてあげようね、と言ってくれました。なんて優しい子になったんだ。

私はなんで泣いてるんだろう。私は最初の1年弱一緒に暮らしたけれど、
あとはたまにしか会ってない。
けれど、可愛い記憶は強烈で。
あとは、もう、愛情たくさんありがとう、の感謝で泣いたのかも、しれない。

ありがとう、茶々丸。

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